環境施設, 製品

プラスチック製雨水貯留・浸透施設、雨水利用

都市の発展と洪水対策の取り組み

都市の急激な発展による開発は、従来流域が有していた保水・貯留機能の低下を招き、雨水が一気に河川へ流出することで、都市型水害(洪水)を引き起こす原因となっています。
このような状況下で治水安全度を高めるため、近年、雨水貯留・浸透施設の整備が推進されています。

雨水貯留浸透槽とは

雨水浸透貯留槽とは、雨水を一時的に地中に貯めたり、地下に浸透させたりして、河川や下水道への雨水流出を抑制する施設です。
雨水が集中することによる都市型洪水や道路冠水を防ぎます。

製品概要

  • 製品群構成:
    ・貯留・浸透タイプ「ニュープラくん」
    ・砕石トレンチ代替の浸透工法「ニュートレンチくんⅡ」
    ・雨水再利用タイプ「プラスプール」
  • 共通バリュー:
    高空隙率による容量効率と処理能力、T-25活荷重対応による駐車場下への設置、耐震レベル2の安心性、軽量・簡易な施工性をコアバリューとする製品群です。
  • 用途領域:
    駐車場併設施設、商業・物流・公共施設、戸建・集合住宅、学校・公園などの
    敷地内雨水マネジメントとBCP対策に適合。

特長とメリット

  • 大空隙率で容量効率を最大化
  • 施工性:
    ・プラスチック製・軽量による主要部材の組立て完結(ニュープラくん)
    ・本体を並べるだけの簡易施工(ニュートレンチくんⅡ)
    ・工場組立により現場は土工・配管接続中心に(プラスプール)
  • 環境性・サステナビリティ:
    ・再生ポリプロピレンの活用により資源循環に寄与
    ・雨水再利用は上水使用量の削減とヒートアイランド緩和に貢献

製品紹介

 ニュープラくん(貯留・浸透)

  • 特長:空隙率95%以上、高強度、耐震、軽量、少パーツ構成。
  • 寸法:W347×L697×H320 ㎜。設計時のユニットの積算・レイアウトが容易です。
  • 適用:敷地内貯留義務対応やピークカットに有効で、舗装下や緑地下など柔軟に配置可能。

 ニュートレンチくんⅡ(浸透)

プラスプール
  • 特長:空隙率94%で砕石トレンチの代替に適し、工事面積を大幅削減しながら浸透性能を確保。
  • 高強度・耐震により車両荷重下の浸透ライン計画が可能で、長距離のライン延長にも対応しやすい構造です。
  • 環境性:再生PPの使用でLCA観点の評価向上に資します。
  • 寸法:H1000×W500×L250 ㎜。細長断面で敷地条件に合わせたトレンチ設計がしやすい点が利点です。

 プラスプール(雨水利用)

  • 特長:電動ポンプ・手押しポンプ・潅水システムを組み合わせ、雑用水としての再利用を実現。
  • 容量:空隙率95%によ5㎥(5000L貯水量を確保し、潅水・散水・清掃などで上水代替に活用可能。
  • 用途価値:災害時の非常用水確保や、打ち水・潅水によるヒートアイランド緩和にも寄与します。
  • 施工:工場組立済のため、現場は土工・配管接続中心で品質安定と工期短縮に資します。
  • 商業施設の駐車場下でのピークカットと浸透促進:
    ニュープラくんを面配置し、法規の貯留量要件を満たす設計に相性良好です。
  • 造成地の雨水浸透ライン整備:
    ニュートレンチくんⅡで敷地境界沿いに連続トレンチを計画し、工事面積を抑えつつ浸透効果を確保します。
  • 学校・公園の散水・非常用水確保:
    プラスプールと潅水システムを組み、平常時は散水、災害時は非常用水として活用します。

まとめ

空隙率95%級とT-25活荷重・耐震レベル2の堅牢性、そして軽量・簡易施工を兼ね備えた「ニュープラくん」「ニュートレンチくんⅡ」「プラスプール」は、敷地条件と目的に応じて貯留・浸透・再利用を最適構成できる雨水マネジメント基盤です。
駐車場下を含む上部利用やBCP・環境評価までを一気通貫で満たし、工事面積の縮減と品質安定に貢献します。
設計条件や必要容量、再利用の有無など要件定義の段階から、資料請求・技術相談で具体設計の最短ルートを取りましょう。


お問い合わせ・資料請求

■産業資材事業部HP:https://www.daika-sales.com/
■大嘉産業HP: https://www.daika.co.jp/
■大嘉産業公式チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC0koSL8Ej3-ZV6Q3Rm-HcrA

お問い合わせはこちらから
カタログ・資料ダウンロード

大嘉産業株式会社 産業資材事業部 環境施設部

この記事をシェアする


お問い合わせ

下記フォームに必要事項とお問い合わせ内容をご入力の上、「この内容で送る」ボタンをクリックしてください。

      お急ぎの方は、お手数ですが最寄りの事業所まで直接お電話をお願いします。→ 事業所一覧はこちら

プレビューサムネイル1
プレビューサムネイル2
プレビューサムネイル3